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地下都市の運び人

kage

2014/01/02 (Thu)



この記事では,SR風小説を綴りたいと思います。

今回のテーマは「労働」です。


人それぞれに働くコトへの想いがあり,人それぞれに働くことへの人生がプレゼンされています。

労働と言えば聞こえが苦しいですが" 仕事 "と言えば聞こえが新鮮です。

" 職 "と言えば,楽しめそうです。


そんなあなたは仕事に苦しむ労働者ですか?

それとも,仕事に" やりがい "を感じる仕事人,もしくは職人ですか?



■ 地下都市の運び人


---------この世界では地上は枯れ果て,多くの人類は地下都市の街開発のために,労働を強制されている。

そして,この世界では重り積んだ積荷を運んだ分だけ生活水準を高くされるのだ。



現在,重り運びの労働に苦しむ地下都市労働者約35万名。




「 ジョナサン!お前はいつも軽い重りを持っているな!それじゃ," 運び人 "の仕事の名に恥じるぞww 」


「 ほっといてくれ。俺は俺のペースで重りを運ぶ。重いもんは,持ちたい時にでも持つさ。」




---------地下都市,39番街。




ここにはお騒がせな労働者が今日も働いていた。


重い重りを持つ者こそ" 運び人 "であると言うスナッチ。

スナッチは指定されたコースを方道80kg近くを運ぶ。調子が良い時は100kg近くの積荷を積み,運ぶのだ。



一方では,軽い重りで数をこなすジョナサン。

ジョナサンは無理なく片道40kg前後の積荷を積み,運ぶ。

重たい重りをたまに持つこともあるが,珍しい話である。



双方幼馴染で,小さい頃から" 運び人 "のスタイル(やり方)が違うのだった。


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( 労働者の方々にお知らせです。今日中に6600ポンド運んだ者に羊の肉が贈呈されます。)



ジョナサン「 6600…だと…!?昨日よりも上げてきやがった!くそ!! 」

スナッチ「 おいおい,びびっちゃってんの~?ww

羊の肉だぞ!滅多にお目にかからねェよ! 」



ジョナサン「 びびってるとかそんなんじゃねェよ。俺は今日の贈呈はパスだパス。」

スナッチ「 ホントお前はここぞって時に,挑戦心ねェなぁ! 」


ジョナサン「 俺は慎重なだけだ。 」



その日,スナッチは惜しくも,2600ポンド止まりで羊の肉までには至らなかった。

しかし、スナッチは同期から「すごい!」と称えられ、満足していたのだった。




この日,怪我により生活水準が最低ランクになった者は60名を超えた。




怪我により運び人が出来なくなった者は,単調作業のゴミの仕分けを任される。

それ以上でもそれ以下でも無くなってしまうのだ。


だが,多くのゴミ仕分け人は運び人に戻ろうとは思わない。

ゴミの仕分け作業で,最低限の生活水準を獲得出来るからである。

自ら重労働に復帰するテンションではなくなってしまうのだ。


だからこそ,地下都市上層部はゴミ仕分け人の健康診断は徹底的に行い,

多くのぬるま湯に浸かった者たちを,運び人に強制復帰させるのだった。





そんなある日、ジョナサンはスナッチに悟りを開いた。


ジョナサン「 スナッチ、上層部の贈呈なんかに釣られるんじゃねェよ。無理はするな。 」

スナッチ「 重たい積荷を運ぶ運び人を妬んでいる風にしか聞こえねぇなww 」



ジョナサン「 うむ、正直それもあるのかもしれない。

だが、お前と同じ考えの俺の友人が今年だけで2人怪我をした。

今では最低基準のゴミ分け生活だ。ぬるま湯での安定なんざ,神話らしいぞ。

偉く残酷な生活だそうだ。運び人を楽しみたければ、需要のある働き方をせねばならん! 」



それを聞いたスナッチは,いつになく真剣な眼差しでこう言った。

スナッチ「 さんきゅーな。でもな、俺は自分の楽しいやり方を貫く。

重たいモン持ってなんぼ!俺は今,まさにそれが" 生きがい "なんだよ。 」




いつになく真剣な表情で言うスナッチの言葉にジョナサンは反省した。

自分のやり方を押し付け,生活から楽しみを奪おうとしていたことを。


ジョナサン「 そうか、すまんかったな。 」




その後,スナッチとジョナサンは39番街で1位2位を争う運び人となったのだった。

ジョナサンは積荷を運ぶ数を重ね,往復の効率を良くする働き方を楽しみ着々と成績を上げて行った-------。


スナッチはジョナサンの言った言葉を心に置き,

より重い積荷を運び,かといって無理のない働き方を楽しんだのだった。

その結果,スナッチも良い成績を残していった。



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勿論誰もがスナッチとジョナサンみたいに運び人を楽しんではいない。



運び人は元々強制的に労働を強いられるため,多くの人は" 心 "に重たい重りを積んでしまう。


先の見えない未来,生活の不満,蓄積されてゆく疲労-------。


それらが心の重りばかりを積んでしまい,やがては自分で自分を背負いきれなくなってしまう。

そして,自分で自分を背負うことで精一杯になってしまうのだ。



結果--------。


" 余裕が無くなり,更なる心の重りを積む "



しかし,実際に自分の心に重さを感じていない者などいない。

疲れていない者などいない。

スナッチとジョナサンでさえ,運び人が嫌になる時があるという。


ただ,スナッチとジョナサンと他の労働者とでは,決定的に違う点がある。

それは自分の仕事に" 誇り "を持っていることだ。


運び人を追求し,その結果彼らの頭の中には" 労働 "という概念が人より無かった。


彼らの運び人に対する姿勢はいつだって" 自分の職 "という意識が高いのだ。

人は労働だけではなく,趣味でさえも" 職 "と識別した瞬間から更なる楽しさを覚える。





- SR -




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